書籍の紹介
文明に抗した弥生の人びと
著書:寺前 直人(てらまえ なおと)- 内容紹介
朝鮮半島から稲作文化が九州に取り入れられ、やがて東日本に伝播していったという従来の弥生時代像に対し、日本列島内の社会は多様であり、先進的な文物により統合が進んだ社会と、集団や個人の平等を維持する方向の社会が併存したととする、斬新な時代像を提示した作品。
- 情報
- 初版年月:平成29年7月 出版社: 吉川弘文館
- 選定理由
本書は、水田稲作や金属器利用が九州から東日本に広がる時代とされてきた弥生時代について、統合を進めた社会と、それに対抗する縄文時代からの伝統を引き継ぐ平等を維持する方向の社会が併存したと述べます。この時代の日本列島の歴史が、文明を受け入れ、発展していくという方向性だけでは捉えきれないことを示した著作であり、古代歴史文化賞優秀作品賞にふさわしい作品です。
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