受賞作品一覧
第8回 大賞作品
顔の考古学 異形の精神史
著者:設楽 博己(したら ひろみ)- 概要
- 縄文時代の土偶をはじめ仮面・埴輪・土器など、律令時代までの造形物に見られる「鬼」や「イレズミ」といった特異な顔の表現について、その意味と果たした役割、変遷を論考する。そして、各時代の顔の分析・比較から、著者が専門とする弥生時代社会の特色を論じ、さらには現代社会が抱える課題にも通じることを指摘する。
- 情報
- 初版年月:令和3年1月1日
- 出版社:吉川弘文館
- 本体:1,800円
第8回 優秀作品賞
気候適応の日本史
人新世をのりこえる視点
著者:中塚 武(なかつか たけし)
- 概要
- 古気候学の研究成果から、気候変動の時間的なスケールを数百年の「長周期」、数十年の「中周期」、一年から数年の「短周期」の3つに分けて歴史事象と気候適応の関係について考察する。特に従来行われていなかった「中周期」による考察を行う。また、今日的課題である地球環境問題への対応にあたっては、気候適応史研究が重要であると説く。
- 情報
- 初版年月:令和4年3月1日
- 出版社:吉川弘文館
- 本体:1,800円
戸籍が語る古代の家族
著者:今津 勝紀(いまづ かつのり)
- 概要
- 現代の戸籍制度から出発し、古代の戸籍の作成目的と性格、記載される人の範囲や身分などの内容を解説する。そして、記載内容の分析や周辺資料から、古代の人口数や平均余命、出生率、婚姻の実態と夫婦関係、飢饉や疫病などの状況を提示し、古代社会の厳しい環境の中で、人々がどのように生きてきたのかを明らかにする。
- 情報
- 初版年月:令和元年10月1日
- 出版社:吉川弘文館
- 本体:1,700円
人事の古代史―律令官人制からみた古代日本
著者:十川 陽一(そがわ よういち)- 概要
- 古代日本において、国家運営のために取り入れた律令官人制について、奈良時代を中心とした官人統制の仕組みと歴史を概観する。その上で、官職につけない多くの官人「散位」の存在を紹介し、古代国家にとって官人がどのような存在であったのかを論じる。平安時代に至るまでの律令官人制の定着と展開を通観した書。
- 情報
- 初版年月:令和2年6月10日
- 出版社: 筑摩書房
- 本体:860円
万葉集に出会う
著者:大谷 雅夫(おおたに まさお)- 概要
- 現在も広く親しまれる『万葉集』の従来の読みと解釈について、近世期国学の注釈史研究や中国文学との比較研究を踏まえて検証・訂正し、歌を詠んだ作者の思いに迫る。また、万葉集の特色となっている「擬人表現」「相聞歌」などの紹介や、これまであまり注目を浴びなかった作品にも触れて、万葉集の多彩な魅力を伝える。
- 情報
- 初版年月:令和3年8月20日
- 出版社: 岩波書店
- 本体:820円
第8回 特別賞
イラスト:早川和子
イラスト:早川和子
考古イラストレーター
早川和子氏(はやかわ・かずこ)
- 趣旨及び対象
- 国民の古代歴史文化に関する関心を高めるため、歴史文化に関する興味・関心の拡がりや理解の促進などに大きく貢献した人物、作品及び活動などを、「古代歴史文化賞特別賞」として顕彰する。
- プロフィール
- (1)生年・職業
1953年(昭和28)宮崎県生まれ、京都府在住。考古イラストレーター
(2)略歴
東京のアニメスタジオ、マッドハウスで「天才バカボン」「ギャートルズ」などの動画を担当。そののち、京都府埋蔵文化財調査研究センターの整理作業員を経て、1986年頃(昭和61)から考古復元イラストを描くようになる。
(3)業績
復元画は、奈良文化財研究所をはじめ、全国の歴史博物館などで解説パネルや展覧会図録などに利用されてきた。一般向け図書では、『日本歴史館』(小学館)、『古代史復元』(講談社)など、学校用教科書では、小学校『新しい社会6 歴史編』(東京書籍)がある。
2007年(平成19)から2008年(平成20)には、早川氏のこれまでの復元画を集めた巡回展「絵でみる考古学 早川和子原画展」が全国12カ所の博物館で開催された。展覧会図録は『よみがえる日本の古代』として小学館から刊行されている。 - 選定理由
- アニメーション制作で培われた技術をもとに、遺跡だけからではイメージできない古代の人々の衣食住・信仰・景観などをイラストにより復元されてきた。その作品は、リアルであると同時に、古代人の生き生きとした表情を描き、親しみやすいものであり、古代史の理解と普及に大きな功績をあげられた。
第7回 大賞作品
「古今和歌集」の創造力
著者:鈴木 宏子(すずき ひろこ)- 概要
- 「こころ」「ことば」「型」という3つのキーワードをもとに、『古今集』の歌、歌集全体としての特徴を読み解こうとする。特に選者であり、歌人でもある紀貫之の役割を重視し、歌の「配列」に着目する点は、『古今集』研究に長年にわたって取り組んできた著者ならではといえる。単なる注釈書ではない、『古今和歌集』の世界に読者を導く書である。
- 情報
- 初版年月:平成30年12月
- 出版社:NHK出版
- 本体:1,500円
第7回 優秀作品賞
埋もれた都の防災学
都市と地盤災害の2000年
著者:釜井 俊孝(かまい としたか)
- 概要
- 古代から近現代までの開発の歴史や社会的背景を、地盤災害に焦点をしぼり、丁寧に解説する。多分野連携での新見解も盛り込みながら、地盤災害がその土地と人間の歴史を反映すると説く本書は、近年とみにいわれる防災について、ヒントを与えてくれる書である。
- 情報
- 初版年月:平成28年9月
- 出版社:筑摩書房
- 本体860円
古代日中関係史
倭の五王から遣唐使以降まで
著者:河上 麻由子(かわかみ まゆこ)
- 概要
- 5世紀の倭の五王の時代から菅原道真による建議で遣唐使派遣計画が白紙にされた9世紀末までの日中交渉の歴史を、著者の専門とする仏教を切り口に紐解く。東アジアのみならず、アジア全体を視野に入れ、日中関係を概観し、遣隋使派遣による日本の対等関係指向などの通説を乗り越えようとする試みが本書の特徴である。
- 情報
- 初版年月:平成31年3月
- 出版社:中央公論新社
- 本体880円
縄文時代の歴史
著者:山田 康弘(やまだ やすひろ)- 概要
- 1万3000年にもおよぶ縄文時代を、画一的ではなく、列島内で地域差、時期差をもちつつ展開したとして文化の多様性を述べる。DNA分析などの理化学的成果にも目配りしながら、気候変動との関わりのなかで縄文時代を論じる本書は、現代と比較し縄文時代を「ユートピア」と美化する傾向を否定する、縄文時代の概説書である。
- 情報
- 初版年月:平成31年3月
- 出版社:中央公論新社
- 本体880円
風土記−日本人の感覚を読む−
著者:橋本 雅之(はしもと まさゆき)- 概要
- 『古事記』や『日本書紀』を中心とする国家レベルの歴史ではなく、「風土記」の記す地方目線(「風土記史観」)を通じて、多様な文化や神話・伝承を支えた村里レベルの歴史を探ろうとする。国文学者の視点から、「風土記」から読み取ることができる古代の人々の心性にも触れ、「風土記」の魅力を伝える。
- 情報
- 初版年月:平成28年10月
- 出版社:KADOKAWA
- 本体1,600円
第6回 大賞作品
儀式でうたうやまと歌 木簡に書き琴を奏でる
著書:犬飼 隆(いぬかいたかし)- 【概要】遺跡から出土する歌を書いた木簡をもとに、古代日本ではやまと歌が儀式の音楽として歌われていたこと、儀式は中国から朝鮮半島を通じて日本の7世紀に導入されたこと、8世紀には儀式での歌が日本古来のものと認識され、そこから和歌が誕生したとする。和歌の起源について大胆な仮説を提示した作品。
- 出版社:塙書房
- 初版年月:平成29年7月
- 本体1,200円
第6回 優秀作品賞
古墳の古代史 東アジアのなかの日本
著書:森下章司(もりしたしょうじ)- 【概要】日本では前方後円墳という独自の王墓が古墳時代を通じて営まれる。これを東アジア各地の王墓と比較して、日本の王墓は中国で権力を誇示する大きな墓が衰退した時代に成立し、内部構造や管理形態などが異なることを指摘する。日本の古墳の特色を世界史的に明確にした作品。
- 出版社:筑摩書房
- 初版年月:平成28年9月
- 本体860円
日本神話はいかに描かれてきたか 近代国家が求めたイメージ
著書:及川智早(おいかわちはや)- 【概要】現在の日本人が思い描く神話のイメージとは、近世から近代にかけて、『古事記』『日本書紀』の神話が再解釈され定着したものであることを、図像の変遷から明らかにする。神話とは変容するものであり、近代における日本神話の浸透に図像が大きな影響を与えたことを論じた作品。
- 出版社:新潮社
- 初版年月:平成29年10月
- 本体1,200円
文明に抗した弥生の人びと
著書:寺前直人(てらまえなおと)- 【概要】朝鮮半島から稲作文化が九州に取り入れられ、やがて東日本に伝播していったという従来の弥生時代像に対し、日本列島内の社会は多様であり、先進的な文物により統合が進んだ社会と、集団や個人の平等を維持する方向の社会が併存したととする、斬新な時代像を提示した作品。
- 出版社:吉川弘文館
- 初版年月:平成29年7月
- 本体1,800円
倭の五王 王位継承と五世紀の東アジア
著書:河内 春人(こうちはるひと)- 【概要】5世紀に中国に使者を派遣した倭の五王、それぞれの王が行った外交を分析することで、外交の目的が何であったのか、そして中国朝鮮と交渉する過程で、古代王権がどのように成長していったのか、日本の古代国家の成り立ちを外交から明らかにした作品。
- 出版社:中央公論新社
- 初版年月:平成30年1月
- 本体860円
第5回 大賞作品
タネをまく縄文人 最新科学が覆す農耕の起源
著書:小畑弘己(おばたひろき)- 土器に残る植物の種子の圧痕を調べることで、いつごろ日本列島で農耕が始まったのかを検証する。そして、縄文時代前期にはアズキやダイズの栽培が開始され、縄文時代晩期にはアワ、キビ、イネなどが伝来していた可能性が高く、縄文人は「狩猟・採集民」ではなく「狩猟・栽培民」ではなかったかとする。
- 出版社:吉川弘文館
- 平成28年1月初版年月
第5回 優秀作品賞
海の向こうから見た倭国
著書:高田貫太(たかたかんた)- 【概要】日本列島と朝鮮半島の関係について、半島側からの視点にたって再検討する。古墳時代の6世紀までは、朝鮮半島と日本列島の間には国家対国家の外交のような一元的に管理された交易はおこなわれておらず、朝鮮半島の個別の地域が日本列島側の個別の地域と交渉する錯綜した関係が基本であった。古墳時代の日韓の対外交易が多元的であることを指摘した書。
- 出版社:講談社
- 平成29年2月 初版年月
古建築を復元する 過去と現在の架け橋
著書:海野聡(うんのさとし)- 【概要】一般には理解しづらい古建築について、豊富な写真・図版などで丁寧に説明する。つづいて、現代に蘇った古建築がどのような学問的手続きを踏んで復元されたかを述べた一冊。遺跡から古建築を復元する際の試行錯誤や異説の存在など、復元の難しさとおもしろさを紹介し、復元学を提唱する。
- 出版社:吉川弘文館
- 平成29年3月 初版年月
神話で読みとく古代日本 -古事記・日本書紀・風土記
著書:松本直樹(まつもとなおき)- 【概要】古代社会にあった神話を前提とし、それを踏まえて王権や国家の成り立ちを説明する神話が形成された過程について、『古事記』『日本書紀』の神話の分析を通して明らかにする。また、『出雲国風土記』の神話は、記紀の神話と整合の図られた、古代国家のもとでの新しい出雲神話であると評価する。
- 出版社:筑摩書房
- 平成28年6月 初版年月
『日本書紀』の呪縛
著書:吉田一彦(よしだかずひこ)- 【概要】『日本書紀』が編纂された時代背景や編纂体制を丁寧に分析・紹介し、その本質が古代国家形成の中心となった天皇や貴族層の正当性を文章にしたもので、歴史認識の規範となったとする。さらに、この書物は現代の歴史研究に至るまで影響を与えているとし、日本の歴史認識における『日本書紀』の呪縛を明快に論じた書である。
- 出版社:集英社
- 平成28年11月 初版年月
第4回 大賞作品
国際交易の古代列島
著書:田中 史生(たなか ふみお)- 【概要】国家間の外交史として語られがちな古代の国際交流について、時代時代の社会における交易の特質や、商人や僧侶など交易に携わった人々の姿を丹念に描くことで、交易史という観点から新たに捉えなおした書。
- 出版社:KADOKAWA
- 平成28年1月初版年月
第4回 優秀作品賞
神と死者の考古学 古代のまつりと信仰
著書:笹生 衛(さそう まもる)- 【概要】祭祀遺跡や古墳から出土する遺物を丹念に分析し、古代国家の祭祀がいつはじまったのか、また古代から中世にかけて、自然観や信仰がどのように変化したのかについて、最新の研究に基づいて通覧した書。
- 出版社:吉川弘文館
- 平成28年1月 初版年月
日本人はどこから来たのか?
著書:海部陽介(かいふ ようすけ)- 【概要】人類がアジアに拡散していった過程について、遺跡や人類学・科学分析から検討し、日本列島にたどり着いた人類について2つのルートが混じり合った集団であり、海を経由した集団は高度な航海技術を持っていた、との大胆な仮説を提示する。
- 出版社:文藝春秋
- 平成28年2月 初版年月
ほとけを造った人びと 止利仏師 から運慶・快慶まで
著書:根立 研介(ねだち けんすけ)- 【概要】仏像そのものではなく、仏像を作った「仏師」に着目。飛鳥時代から鎌倉時代に活躍した運慶・快慶に至るまで、仏像製作の背景や政治権力との関わりなどを通史的に追い、仏像の形もそれに応じて変遷していくことを明らかにする。
- 出版社:吉川弘文館
- 平成25年8月 初版年月
六国史 -日本書紀に始まる古代の「 正史 」
著書:遠藤 慶太(えんどう けいた)- 【概要】奈良時代から平安時代前期にかけて編さんされた日本の正史「六国史」について、その特徴や魅力を、幅広い資料に基づいて、数多くのエピソードを盛り込むことで読者を飽きさせることなく概説した書。
- 出版社:中央公論新社
- 平成28年2月 初版年月
第3回 大賞作品
アイヌ学入門
著書:瀬川 拓郎(せがわ たくろう)- 【概要】単一の性格で捉えられがちなアイヌ民族論を複合的な視座から再構成し、アイヌに留まらず広く日本の文化や民族の形成などについても考えさせる作品。
- 出版社:講談社
- 平成27年2月初版年月
第3回 優秀作品
一瓦一説 瓦からみる日本古代史
著書:森 郁夫(もり いくお)- 【概要】古代寺院から出土する瓦について、7世紀前半の飛鳥寺から8世紀の国分寺の瓦まで、1寺院の瓦を1枚取り上げてその特徴と歴史的背景を丁寧に解説した作品。
- 淡交社
- 平成26年7月 初版年月
東国から読み解く古墳時代
著書:若狭 徹(わかさ とおる)- 【概要】榛名山の噴火で埋没し、当時の姿がそのままパックされた非常に保存状態の良い群馬県西部の遺跡を取り上げ、古墳時代の地域社会とはどのようなものであったかを総合的に描き出した作品。
- 吉川弘文館
- 平成27年2月 初版年月
平安人の心で「源氏物語」を読む
著書:山本 淳子(やまもと じゅんこ)- 【概要】平安時代に描かれた源氏物語をリアルに感じ深く読み取るため、当時の政治・社会状況や貴族の慣習などの時代背景を、物語の各帖のあらすじとともに、65篇にわけて解説した作品。
- 朝日新聞出版
- 平成26年6月 初版年月
万葉集と日本人
著書:小川 靖彦(おがわ やすひこ)- 【概要】万葉集がいかによまれ、利用され、写され、伝えられてきたかを古代から現代まで時代順に叙述し、よみ方に現れる日本人の心性の歴史を明らかにした作品。
- KADOKAWA
- 平成26年4月 初版年月
古代歴史文化賞大賞
飛鳥の木簡−古代史の新たな解明−
著書:市 大樹(いち ひろき)- 【概要】近年、飛鳥から出土している7世紀の木簡(文字の書かれた木札)のうち、特に重要な木簡を取り上げ、丁寧に分析してその背景にある古代国家形成の歴史を読み解く。研究の最前線の成果を広く解説した作品。
- 出版社:中央公論新社
- 初版年月:平成24年6月
古代歴史文化賞準大賞
若い人に語る奈良時代の歴史
著書:寺崎 保広(てらさき やすひろ)- 【概要】 奈良時代の歴史について、時代を象徴するいくつかの話題を取り上げ、講義形式で平易に語った概説書。
- 出版社:吉川弘文館
- 初版年月:平成25年10月
優秀作品
古墳からみた倭国の形成と展開
著書:白石 太一郎(しらいし たいちろう)- 【概要】 古墳研究に長年携わってきた著者の研究成果の集大成。近年の研究状況も踏まえて国家形成過程を論じた作品。
- 出版社:敬文舎
- 初版年月:平成25年9月
女帝の古代日本
著書:吉村 武彦(よしむら たけひこ)- 【概要】 飛鳥・奈良時代に多く出現した女性天皇について、時代毎にその性格を分析した作品。
- 出版社:岩波書店
- 初版年月:平成24年11月
古代歴史文化賞
古代国家はいつ成立したか
著書:都出 比呂志(つで ひろし)- 【概要】考古学の立場から、国家の形成過程を解き明かした作品。弥生時代から飛鳥時代の発掘調査成果をもとに、古墳時代に初期国家が成立したことを明快に説く。
- 出版社:岩波書店
- 初版年月:平成23年8月
古代歴史文化みえ賞
古事記はいかに読まれてきたか
著書:斎藤 英喜(さいとう ひでき)- 【概要】古事記がどのように読まれ、解釈されてきたかを丁寧に探求した作品。本居宣長を起点に、時代をさかのぼりながら記紀研究を追跡し、古事記成立の謎にも迫る。
- 吉川弘文館
- 初版年月:平成24年11月
古代歴史文化なら賞
道が語る日本古代史
著書:近江俊秀(おおみとしひで)- 【概要】「道」に関わる技術や制度などを切り口に、最新の発掘・研究成果をふんだんに活用して、古代国家の仕組みや社会の変動を読み解く作品。
- 朝日新聞出版
- 初版年月:平成24年6月
古代歴史文化しまね賞
古代に行った男ありけり
著書:関 和彦(せきか ずひこ)- 【概要】古代出雲を中心に、古代びとの心象風景を叙情豊かに描く作品。古代史に加えて民俗学や国語学の視点を交え、神社・遺跡・神話伝承地などを訪ね歩く。
- 今井出版
- 初版年月:平成24年3月
古代歴史文化みやざき賞
古事記を読みなおす
著書:三浦 佑之(みうら すけゆき)- 【概要】古事記神話を語り口調でわかりやすく読み解く。「古事記は権力者のための歴史書」という説を批判し、古事記成立の背景についてあらたな説を展開する。
- 筑摩書房
- 初版年月:平成22年6月