書籍の紹介
神話で読みとく古代日本ー古事記・日本書紀・風土記
著書:松本直樹(まつもとなおき)- 内容紹介
古代社会にあった神話を前提とし、それを踏まえて王権や国家の成り立ちを説明する神話が形成された過程について、『古事記』『日本書紀』の神話の分析を通して明らかにする。また、『出雲国風土記』の神話は、記紀の神話と整合の図られた、古代国家のもとでの新しい出雲神話であると評価する。
- 情報
- 初版年月:平成28年6月 出版社: 筑摩書房
- 選定理由
『古事記』『日本書紀』のみならず『出雲国風土記』についても言及するなど、古代日本の神話を総体として検討し、建国神話について各地にあった信仰を統一する役割があったとして、その歴史的な意義に言及する点が大きな特色です。難解になりやすい個別の神話の要素や意味、『日本書紀』神代巻の構成などについて丁寧に紹介しており、学術的基盤に立って日本の神話について知ることができる、優秀作品賞にふさわしい書籍です。
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