第6回古代歴史文化賞決定記念イベント
日時:平成31年2月17日(日)13時30分から17時00分まで
場所:くにびきメッセ国際会議場(松江市学園南)
概要
◆ 主催者あいさつ(島根県 溝口善兵衛知事)
◆ 受賞者紹介(古代歴史文化賞選定委員会 金田章裕委員長)
◆ 来賓あいさつ(島根県議会 園山繁副議長)
◆ 第1部 受賞記念講演
「和歌以前 儀式でうたう やまと歌」
犬飼隆氏(第6回古代歴史文化賞大賞受賞者:美夫君志会理事)
遺跡から出土する歌を書いた木簡を紹介しながら、古代日本ではやまと歌が儀式の音楽として歌われていたこと、儀式は中国から朝鮮半島を通じて日本の7世紀に導入されたこと、8世紀には儀式での歌が日本古来のものと認識され、そこから和歌が誕生したことなどをわかりやすくお話しいただきました。
◆ 第2部 シンポジウム
「倭の五王と5世紀の出雲」
- 講演1 「墳墓が語る古代東アジア」
- 森下章司氏(第6回古代歴史文化賞優秀作品賞受賞者:大手前大学教授)
- 講演2 「倭の五王と5世紀の東アジア」
- 河内春人氏(第6回古代歴史文化賞優秀作品賞受賞者:関東学院大学准教授)
- 鼎談 「倭の五王と5世紀の出雲」
- 森下章司氏
- 河内春人氏
- 椿真治氏(島根県埋蔵文化財調査センター所長)
(概要)5世紀の古墳文化の特色から議論が始まり、出雲では大王陵に附属する方墳が古墳の形として採用され、同時に近畿からの埴輪がもたらされ、渡来人が集住することも明らかになりました。最後に5世紀の出雲地域の特色は遠く東アジアとつながることによって生じている国際的なものである、との提言があり、盛会のうちに幕を閉じました。