書籍の紹介

日本神話はいかに描かれてきたか 近代国家が求めたイメージ /及川智早

日本神話はいかに 描かれてきたか 近代国家が求めた イメージ

著書:及川 智早(おいかわ ちはや)
内容紹介

現在の日本人が思い描く神話のイメージとは、近世から近代にかけて、『古事記』『日本書紀』の神話が再解釈され定着したものであることを、図像の変遷から明らかにする。神話とは変容するものであり、近代における日本神話の浸透に図像が大きな影響を与えたことを論じた作品。

情報
初版年月:平成29年10月
出版社: 新潮社
選定理由

本書は、日本人が思い描く神々の姿や神話のイメージがどのように形成されてきたのか、近世から近代にかけての図像を分析することを通して検討し、それが『古事記』『日本書紀』の内容を忠実に反映したものではなく、描かれた時代の要請によって再解釈されて変容してきたものであると結論づけます。従来注目されることの少なかった神話の図像を丹念に読み解く手法も新鮮で、日本人が神話をどう捉えてきたのかを考えさせる著作であり、古代歴史文化賞優秀作品賞にふさわしい作品です。

感想を投稿する




この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


感想