書籍の紹介
古建築を復元する 過去と現在の架け橋
著書:海野 聡(うんのさとし)- 内容紹介
一般には理解しづらい古建築について、豊富な写真・図版などで丁寧に説明する。つづいて、現代に蘇った古建築がどのような学問的手続きを踏んで復元されたかを述べた一冊。遺跡から古建築を復元する際の試行錯誤や異説の存在など、復元の難しさとおもしろさを紹介し、復元学を提唱する。
- 情報
- 初版年月:平成29年3月 出版社: 吉川弘文館
- 選定理由
古代の木造建築をどのように復元するのか、建築の基本構造を説明しながら、その過程を紹介した書です。特に遺跡の発掘調査からもたらされる情報からどのように建築が復元できるのかなど、総合的に古代建築を紹介している点が特徴です。復元学を提唱し、過去の復元の事例や復元研究のもたらす可能性についても触れるなど、今後の古建築研究についての一つの方向性を示した作品であり、優秀作品賞にふさわしい書籍です。
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