第5回古代歴史文化賞受賞記念トークイベントを開催しました。

 11月23日(木・祝)、東京都新宿区にある紀伊國屋書店新宿本店にて「第5回古代歴史文化賞受賞記念トークイベント」を開催しました。
 大賞受賞者の小畑弘己先生と島根県教育庁文化財課の丹羽野課長が登壇し、大賞受賞作である「タネをまく縄文人 最新科学が覆す農耕の起源」の魅力や執筆のエピソードなどをお二人の気持ちのこもった熱いトークで存分に語っていただきました。
 
 小畑先生からは、縄文時代の土器についた植物の種などの跡である「圧痕」をもとに作成したレプリカ資料を走査型電子顕微鏡を使って調べることで、縄文時代には既にダイズやアズキの栽培が始まっていたことや米を食べるコクゾウムシがいたことなどが明らかになってきたことなどのお話しがありました。
 三内丸山遺跡では18万点を調査し、その中から173点のコクゾウムシの「圧痕」を見つけたエピソードなどが紹介され、「最新科学を用いた圧痕法を悉皆的にやることで研究の幅が出ている。従来、『狩猟採集民』であると定義されていた縄文人を『狩猟栽培民』という視点から歴史を新たに見つめ直したい」と語られました。
 また、外部に露出していない「土器の中の圧痕」をX線CTにより調べたところ、土器の中に植物の種実が多量に混入されているものがあり、「作物豊穣を願った縄文人の心が見えてくるのでは」と圧痕法が切り開く新たな可能性に期待を寄せられました。
 
 最後にサイン会を行い、熱心なファンの皆さんが小畑先生からサインを受け取っていました。

 

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