
書籍の紹介

倭の五王 王位継承と 五世紀の東アジア
著書:河内 春人(こうち はるひと)- 内容紹介
5世紀に中国に使者を派遣した倭の五王、それぞれの王が行った外交を分析することで、外交の目的が何であったのか、そして中国朝鮮と交渉する過程で、古代王権がどのように成長していったのか、日本の古代国家の成り立ちを外交から明らかにした作品。
- 情報
- 初版年月:平成30年1月 出版社: 中央公論新社
- 選定理由
本書は、倭の五王が派遣した使者の記録について、この時代の朝鮮半島や中国王朝の政治的な動向とあわせて分析し、さらにそこにみえる倭国の外交や王権のあり方を検討した書です。この本で著者は、過去の研究史を踏まえながら、わずかな使者の派遣記事を丁寧に分析し、5世紀の倭国の姿を浮かび上がらせることに成功しています。倭国の形成において、外交や国際情勢への対応がいかに重要であったかをわかりやすく説いた著作であり、古代歴史文化賞優秀作品賞にふさわしい作品です。
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