
書籍の紹介

神と死者の考古学
古代のまつりと信仰
著書:笹生 衛(さそう まもる)
- 内容紹介
祭祀遺跡や古墳から出土する遺物を丹念に分析し、古代国家の祭祀がいつはじまったのか、また古代から中世にかけて、自然観や信仰がどのように変化したのかについて、最新の研究に基づいて通覧した書。
- 情報
- 初版年月:平成28年1月 出版社: 吉川弘文館
- 選定理由
本書は、古代日本の神祭りの原型について、農耕を支える水の湧く地点など自然と人間が接する場所で、5世紀頃に古墳に代表されるような祖先を手厚く葬る考え方とともに展開したと述べます。従来考古学から踏み込まれなかった祭祀について、大胆に記した意欲的作品です。また、このような古代の神のあり方について、人間と自然との関係が重要であると指摘し、災害や自然との関わり方を考えさせる書でもあり、優秀作品賞にふさわしい書籍です。
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