書籍の紹介

女帝の古代日本

女帝の古代日本

著書:吉村 武彦(よしむら たけひこ)
内容紹介

飛鳥・奈良時代に多く出現した女性天皇について、時代毎にその性格を分析した作品。

情報
初版年月:平成24年11月
出版社: 岩波書店
選定理由

 本書は、7〜8世紀に頻出する女帝について、その即位の過程や当時の政治動向について、史料を丁寧に紐解き、なぜこの時代に女帝が生まれたのかを探究している作品です。
 飛鳥・奈良時代の天皇のみに留まらず、卑弥呼や神功皇后など女帝の前史にあたる部分から説き起こして幅広い視野から日本で女性の王が出現する歴史的背景を分析している点が特に評価されます。また、時代の要所で登場しそれぞれ違った役割を演ずる女帝とは、全体として政治的課題を切り拓く期待を担う存在であったとする結論は、非常に明快で納得のいくものです。
 最新の女帝研究がコンパクトにまとめられており、また近年の考古学の成果も盛り込むなど、単なる女帝の解説書にとどまらず、女帝が生きた時代の歴史的背景を知ることができる点で特に優れています。

感想を投稿する




この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


感想